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PGPLOT ドライバ Rel. 1.5.0


最新情報(2003/7/ 1):
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2002/1/7

2001/10/29

GrWin グラフィクス・ライブラリ Ver. 0.99.9b」を使って PGPLOT version 5.2.0 を実装したものです.ドライバ名は /GW 及び /CGW ( 及び, /GWD と /CGWD ) です. ドライバ /CGW のカラーテーブルはオリジナルと同じで,背景色が黒で前景色は白です. ドライバ /GW では,背景色が白で前景色は黒,他の色は /CGW と同じです. ドライバのソースコードをここで公開していますので, 自由に改良してください.

GrWin ライブラリ本来のルーチンを呼び出して使う場合より自由度が若干制限されますが,PGPLOT の X-Window ドライバと同等以上の機能があり, 手持ちの pgplot を使ったソース・コードを Windows 上で動かしたい場合や印刷したい場合などに使えます.

下の表にあるのは,各コンパイラ・システムで PGPLOT アプリケーションを開発/実行するために必要なファイルと, オリジナル の配布ファイルにあるデモのすべての実行形式を tar + gzip で圧縮したものです。 ただし,デモの実行形式を除いて,すべてが GrWin のインストーラ版に含まれていますので,インストールが簡単なインストーラ版の使用をお勧めします。

ファイル名 サイズ 対応するコンパイラ
pggw0999b-MinGW.tgz 2,442,512 MinGW-2.0
pggw0999b-cygwin.tgz 2,477,712 Cygnus Cygwin 1.3.x
pggw0999b-watcom.tgz 3,435,828 Open Watcom C/C++ and Fortran 1.0
pggw0999b-f2bcc.tgz 3,232,145 Borland C++ Compiler 5.5 + f2c
pggw0999b-f2dmc.tgz 3,332,815 Digital Mars C/C++ Compilers + f2c
pggw0999b-Intel.tgz 5,060,094 Intel(R) C++/Fortran Compiler 7.1 ( f2c も可 )
pggw0999b-f2vcpp.tgz 2,879,816 Microsoft Visual C++ Version 6.0 + f2c
pggw0999b-mingw32m.tgz 2,295,482 gcc-2.95.2-mingw32
pggw0999b-mingw32.tgz 2,295,256 gcc-2.95.2-mingw32
pggw0999b-cygb20.tgz 2,407,018 gcc-2.95.2-cygb20
pggw0999b-uwin.tgz 2,305,511 AT&T UWIN 3.x + gcc-2.95.2-uwin

現在のところ Compaq Visual Fortran Version 6 (VF) に対応したバイナリの配布は行われていません。 VF のユーザーは GrWin ツールキットを使うか,ここを参照してまず VF 用の PGPLOT ライブラリ・ファイルを作成する必要があります。

下に Cygwin 1.3.x の場合についてのインストール方法とバッチファイルの使い方についての簡単な説明があります。 各配布ファイルにはコンパイラに対応したバッチファイルが含まれていますので, cygwin 以外の環境を使っている場合には下の説明のバッチファイル名を自分の環境のバッチファイル名に読みかえてください。

ライブラリのその他の使用方法についてはオリジナルの配布ファイルに含まれるドキュメントを参照してください.なお,デモの実行中に終了したい場合には,メニューから [ビュー] -> [停止/終了] を選択して終了させてください.


インストールの方法 ( Cygwin 1.3.x の場合 )

  1. 配布ファイル pggw0999b-cygwin.tgz を適当なディレクトリ,例えば /tmp にダウンロードする.

  2. インストール・ディレクトリ, 例えば /pgplot に以下の手順で展開する:

    $ mkdir /pgplot
    $ cd /pgplot
    $ tar xvfz /pgplot/pggw0999b-cygwin.tgz

  3. すべてのライブラリ・ファイルを /usr/lib へコピーする:

    $ cp *.a /usr/lib

  4. すべてのインクルード・ファイルを /usr/include へコピーする:

    $ cp *.h /usr/include

  5. 環境変数 PATH と PGPLOT_DIR をセットする.シェルとして bash を使っている場合には以下のコマンドを入力すればよい.ただし,これらの操作は bash を立ち上げるたびに必要なので,適当なスタートアップ・ファイルに書いておくとよい:

    $ PATH=/pgplot:$PATH
    $ export PATH
    $ PGPLOT_DIR=/pgplot
    $ export PGPLOT_DIR

実行ファイルを生成するためのバッチファイルが配布ファイルに含まれているので利用すると便利.引数には 9 個までのソースファイル名やコマンドライン・オプションを指定することができるが,第一引数には拡張子を除いたメインのソースファイル名を指定する。典型的な使い方は以下の通り:

$ pggwf77.bat pgdemo1
( Fortran のソースファイル pgdemo1.f から実行ファイル pgdemo1.exe が生成される)
$ pggwgcc.bat cpgdemo
( C のソースファイル cpgdemo.c から実行ファイル cpgdemo.exe が生成される)
$ pggwcpp.bat foo
( C++ のソースファイル foo.cpp から実行ファイル foo.exe が生成される)


ソースからインストールする方法 ( MinGW 2.x の場合 )

  1. オリジナルのソース・ファイル (pgplot5.2.tar.gz) を適当なディレクトリで展開する.
  2. 同じディレクトリで pggw-150.tgz を上書きで展開する.このときいくつかのファイルは上書きされてしまうので注意.
  3. 新しくできたサブディレクトリ gnuwin32 に cd してから MinGW 2.x の環境で GrWin Library Ver. 0.99.9b が使える状態にする. そのままではコマンド長の制限に引っかかるので sh.exe や cygwin 環境の bash などを起動しておくと良い.
  4. "sh ../makemake .. gnuwin32 gwlib" を実行する.これにより make に必要な環境が作られる.
  5. "make" を実行する.Fortran 用のライブラリと Fortran によるデモ用の実行ファイルができる.
  6. "make clear" を実行する(省略化).
  7. "make cpg" を実行する.C 用のライブラリと C によるデモ用の実行ファイルができる.
  8. "strip *.exe" を実行する(省略化).
  9. オリジナルの配布ファイルに含まれるドキュメントを参照して,出来上がった PGPLOT のライブラリをインストールする.
以上


Tsuguhiro TAMARIBUCHI <tamari@spdg1.sci.shizuoka.ac.jp>

Last modified:  Tue Jul 1 23:44:29 JST 2003